アダストリアと物流子会社のアダストリア・ロジスティクスは、同社グループ最大級の物流センター、アダストリア常総DCを8月1日に開設する。グッドマンジャパン(東京)が茨城県常総市に完工する大型物流施設、グッドマン常総の3階に入居。これを皮切りにBtoB(企業間取引)の物流拠点を再編する。
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倉庫面積は約2万5000平方メートル。アダストリアは、26年2月期を最終年度とする中期経営計画で描く売り上げ成長や業容拡大に備え、物流網の最適化を進めている。常総DCでは、グループの複数ブランドの店舗に向けたアパレル商材の入荷・保管・出荷の機能を担う。
グッドマン常総の近隣にはカフェやスパ施設、公園などがあり「常総市の新たなコミュニティーエリアに立地」する。庫内の従業員や取引先のトラックドライバーの働きやすさを意識したアメニティーのほか、施設内での再生可能エネルギーの使用をはじめとしたサステイナビリティー(持続可能性)への取り組みが充実しているという。
そうした職場環境や姿勢が、アダストリアが中計で掲げる「グッドコミュニティ共創カンパニー」で目指す姿や、働く人が安心・快適に働ける環境を大事にする思いと合致した。
今回開く物流拠点を通じ、地域とのつながりも深めていきたい考えだ。4月には新たに開業した、隣接する「道の駅常総」の従業員制服を「ローリーズファーム」がプロデュースした。
グッドマングループは産業用不動産が専門。オーストラリアやニュージーランド、アジア、欧州、北南米を含む世界市場でビジネスを広げている。グッドマンは不動産を所有、開発、管理し、デジタル経済の基幹になるインフラを提供。物流施設などで構成する不動産ポートフォリオを保有する。