アダストリアは今春、福祉事業に参入した。障害者を雇用してきた特例子会社、アダストリア・ゼネラルサポート(AGS)が、障害者の就労を支援する。4月に福岡市に事業所第1号を開き、数年内に大都市圏にも増やす意向。利用者の就職先は自社にとどまらず、他のアパレル企業にも広げ、業界全体で「人を輝かせる」ような事業を目指す。
(関麻生衣)
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アパレルに特化した就労支援カリキュラムで即戦力となる人材を育成し、障害者の雇用を促進する。実際、障害者の法定雇用率が現在の2.3%から26年度までに2.7%に引き上げられるなど、障害者の雇用創出や一層の活躍が求められている。半面、選べる職種が限られており、学校では「アパレルの仕事を学べる機会がない」現状もある。