アヤメ的ロンドンの歩き方(1)(阿賀岡恵)

2016/02/07 00:00 更新


2016年一発目の海外出張に行ってきました!今回は企業様からのご依頼で、アテンド役としてヨーロッパ出張に同行させていただきました。

10日間でヨーロッパ3カ国を回ってきたのですが、今回はその中でも一番時間を割いた、かつ私の得意な都市ロンドンの様子をレポートしたいと思います!ご旅行に行かれる際の参考にして頂けましたら幸いです。

今回のクライアントからのオーダーは、ヨーロッパ市場開拓の視察アテンド。市場開拓の調査に行く場合、どんな市場を何の商品で開拓したいかによってアテンドの内容は変わってくると思いますが、我がファッション業界、衣類は当然生活の中のモノですよね。

と言うことは、市場調査に来たら自分もその国の生活者目線になってみるのが一番です。旅行者同然のお客さんみたいなスタンスで何回も視察に来ても何も見えてきやしませんからね。Airbnbで暮らすように滞在するのも昨今世界的な流行りですしね。 

ということで、今回のレポートから何回かに分けて、アヤメ的なロンドンの楽しみ方をご紹介させていただきたいと思います。私はいつもこんな風にロンドンの街に溶け込んで滞在を楽しくしています。

今回は初回なので、まずはジェネラルなことを3つほど、写真に解説いれながらご紹介します。

1.オイスターカードで自由自在に移動しよう!

日本でいうところのSuica、Pasmo、Icocaみたいなもんです。オイスターカードで乗車すると現金払いで乗る正規料金の半額ぐらいになるので断然お得です。いちいち切符を買う必要も無いし、とっても便利です。このカードは地下鉄の駅構内の自動券売機で購入できます。

 


購入すると無料でロンドン市のカードケースがもらえます

 

公共の乗り物で移動することの良さは、その国のスタンダードが垣間見られる事です。ロンドンの地下鉄では、日本人の私達からしたら不可解な事が常に起こっており、いつも面白い発見があります。


  
ロンドンでは地下鉄のことをTUBE(チューブ)と言います

 

まず電車は時刻表通りに絶対来ないし、朝のラッシュ時は誰一人として寿司詰めになってまで頑張って乗ろうとはしません。したがって遅刻しますが、地下鉄が…というのは遅刻の理由として認められるのです。

あとはホームや車内でビール片手に大騒ぎしている週末のヤングピーポーとか、皆さんとってもおおらか。アヤメソックスを履いて足組んで座っていると、三回に一度ぐらいの頻度で話しかけられます。アラ素敵な靴下ね、って。そんな他愛ない交流もロンドンの地下鉄ではしょっちゅう。


 
 新しいデザインのダブルデッカーバス。ユニットバス(bath)みたい。。。

 

オイスターカードはバスにも乗れちゃいます。真っ赤な二階建てバスはロンドンの象徴的なもののひとつで、乗車するのも走っている様子を眺めるのも好き。バスマップを読み解きバスを乗りこなせたらもう立派なロンドナーです。オイスターカードとGoogle Mapがあればどこへでも自由自在に移動できます。


 
もう数え切れないほど訪れていても、今でも大好きなのがダブルデッカーバスの二階席の先頭に座る事です


2.信号無視してロンドナーになってみよう!

何てことを言うんだとお思いでしょうが、ロンドンでは銃を持ってるお巡りさんでも平然と信号無視して車道を横断しています。歩行者は車が来てなければ皆様バンバン信号無視して渡ってっちゃうので、自分だけ真面目に信号待ちしてると逆に浮きます。

日本人的には歩行者が絶対優先で信号のルールを守るというのが一般的ですが、イギリス人的には「車が来てないから自己責任と判断で道を横断する」というほうが先にたつ思考なんでしょうな。アヤメのエージェント(英国人)が日本に来た時、車も来てないのに何故あの人達は信号を待っているんだ??とすごく不思議そうにしていました。笑


 
基本的に横断歩道は押しボタン式

 

この国の人々のマインドを知るには、自分も同じように振舞ってみるのが一番。イギリスは日本と同じで車道は左車線なので、いつも通り気をつけてれば大丈夫です。でも自信の無い人はちゃんと信号待ちしましょうね。危ないから。


 
信号無視の最中に撮った写真。東ロンドン・ショーディッチにて

 

3.酔っ払ったらミニキャブで帰ろう!

ロンドンを象徴するもう一つのシンボルとして、ロンドンタクシーのブラックキャブがあります。

黒キャブと言えば広々とした車内と、カーナビを使わずにストリートの名前だけ伝えれば一発で目的地に連れて行ってくれるスキルフルな運転手さんが有名です。私も黒キャブが大好きで、リッチな気持ちの時や、迅速に移動しなくてはならない時にたまーに使っています。

しかし、黒キャブはけっこう高いんですよねー。私的には、酔っぱらって夜遅くに地下鉄で帰るのは危ないかなと言う時、そんなアホな理由で毎回気軽に黒キャブを使える感じでもないのです。

そこで!そんな時におススメしたいのがミニキャブです。ミニキャブは基本的には電話で呼ぶのですが、ロンドンのそこら中にミニキャブのオフィスがありますので、飲んだ帰りにそこのカウンターに行って行き先を伝えれば、5分ぐらいで手配してくれます。で、値段は黒キャブの半分ぐらい。


 
ワタクシ御用達の東ロンドン・コマーシャルストリートにあるミニキャブ・オフィス

 

大抵が移民の方々がドライバーなので、英語もあんまり通じず道もしょっちゅう間違えるのですが、最初に伝えた定額で目的地まで行ってくれるのが魅力です。東ロンドンのはじっこから中心部まで帰るのに20ポンドぐらいが相場です。

英語が通じないと言ってもパリやニューヨークのそれと比較するとまだマシで、ヘタクソで訛っているだけなので特に問題ありません。しかしロンドンはUberが利用できる都市なので、今後のミニキャブ事情もきっと変わっていくと思われます。でも、酔っぱらってミニキャブのオフィスで値段交渉するのもまた一興なので、私はミニキャブがおススメです。

以上、今回は基本の3選を軽くご紹介させていただきました!海外出張中は時間との闘いでもあるので、タクシーでサクッと移動しちゃう事も多いと思いますが、こうやって、普通にロンドンに住んでいる人と同じように移動したり振る舞ってみたら、また違う景色が見えるかもしれないですよ!

次は、おススメのグルメでもご紹介いたしますね!お楽しみにー!

 


おまけ:どこに行っても不動産屋のチェックは欠かさない

 

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AYAME SOCKSオフィシャルInstagram@AYAME_SOCKS


気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立



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