「23区ゴルフ」、実需対応強める 初のコンペ開催も

2018/05/14 04:26 更新


スカートを拡充し、着こなしの幅も広げる

 オンワード樫山は「23区ゴルフ」の18年秋冬物で、消費者の実需志向に対応する。ボトムのバリエーションを広げ、コーディネートの楽しさを訴求する。7月には23区ゴルフとして初めて、女性の新規客に限定したコンペイベントを開く。

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 秋冬を通じて、ジャストシーズンで買える商品を増やす。例えば、残暑の厳しい9月には半袖のポロシャツや、それに合うニットベスト、10月には特殊加工で撥水(はっすい)性の高いセーターを出す。アウターでは秋から冬にかけて長期に使えるものを提案。袖が取れ、リバーシブルでも着ることができるフォーウェーブルゾン(4万3000円)を企画した。

 ボトムでは、例年8品番程度だったスカートを12品番に拡大する。41~45センチ丈で、中わたやボア、シャギー調のものなどを増やす。近年は年齢を問わず、ゴルフ場で非日常のスタイルを楽しむ女性ゴルファーが増えており、着こなしの幅を広げる狙いがある。

 一方の男性向けでは、パンツの後ろポケットを3口に増やしたタイプを2品番出す。スコアカードや飛距離の携帯型計測器、グローブなどゴルフシーンに必要なアイテムをスマートに収納できるようにする。

 昨年8月に進出した韓国からの訪日客増加を想定し、同地でデザインされた商品を逆輸入する試みも始める。23区のロゴを大きく配したカシミヤ混のセーター(3万6000円)を男女各1型ずつ扱う。

 流通施策では、現在売り上げの2割を占める卸ビジネスを伸ばす。別注などにも柔軟に対応し、卸の売り上げを前年の1.5倍に引き上げる。

 7月には、千葉・成田で「23区ゴルフウィメンズカップ」を初開催する。女性の新客を対象にしたゴルフコンペで、30~40代の新客の顧客化を目指す。これまでも全国7エリアで年間計800人の顧客を招いたゴルフコンペを開催していたが、50代を中心とした既存顧客を対象にしていた。ウィメンズカップでは、モデルを招き、ショー形式の新作発表やレッスンプロによる指導会など、若い女性客が楽しめる催しを充実する。



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