20~21年秋冬の有力ショップのレディス売り場は、普遍的なスタンダードアイテムや、ブランドごとの信頼と実績のある定番アイテムが充実する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ほとんどの店が仕入れ額を減らすなか、長いタームで着られる上、ファッションを楽しめることが重要になっている。
夏が長く、暖冬が続くなか、軽いアウターがキーアイテムになる。テーラードジャケットやシャツジャケット、ケープのバリエーションが多い。季節に合わせて販売する傾向も強まる。
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■エストネーション
色気ある大人のフェミニン
テーマはクラシックグラムール。ロマンティックな甘さと退廃的なムードを併せ持つ大人のフェミニンを提案する。ラッフルやギャザーを飾ったアイテムでドラマチックな雰囲気を演出しながら、知性と色気が感じられるスタイルをプラスする。8、9月は袖が装飾的なブラウスに注力する。ドライな質感の「ソリッドニット」も強化アイテム。ラメやシースルー、リブニットなどが揃う。すぐに着られて、気分を変えるのにぴったりなトップを推していく。
コートの立ち上がりは11月以降。それ以前は、縮絨(しゅくじゅう)ニットやミラノリブのジャケット、カーディガン、ロングジレなど、軽く着られるアウターを揃える。コートはヒップが隠れるくらいの丈が気分。ジャケットの上に羽織れるケープも入荷する。アウターは減らさずに、長いタームで着られる商品を重視した。靴はボリュームソールのサイドゴアブーツが新鮮だ。(藤井かんなウィメンズディレクター)