19~20年秋冬パリ・メンズ 増える日本発ブランド、そこで生き残るカギは

2019/01/23 06:30 更新


 【パリ=小笠原拓郎】ここ数シーズンで海外市場を意識して、パリに進出する日本のブランドが増えている。日本市場だけではビジネス規模が限られるようになったことに加え、日本ブランドが持つセンスやプロダクトクオリティーに対する評価が高いこともこうした動きを後押ししている。しかし、これだけたくさんの日本ブランドが発表されると、他の日本ブランドにはないオリジナルの強さが不可欠だ。そこをどう表現するかが問われている。

(写真=catwalking.com、大原広和)

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 ホワイトマウンテニアリングは、アウトドアを背景に都会的な要素をミックスしたスタイル。ハーネスのディテールを取り入れてチェックやジャカードのパッチワークのコートなどを揃えた。

ホワイトマウンテニアリング

 クリスチャン・ダダは身頃にテープ状の柄を描いたり、クロップトセーターからテープ状の編み地を流したり。ロンググローブを袖から垂らした着こなしや、後ろ身頃にネクタイをアクセサリーのように流したコーディネートも。

クリスチャン・ダダ

 サルバムはオフスケジュールでプレゼンテーションをした。アブストラクトな布使いとステッチワークに、ピンクやネイビーのきれいな色を組み合わせる。柔らかなブランケットタッチとプリントに重ねたパール飾りが今シーズンの特徴。



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