19~20年秋冬パリ・コレクション「サンローラン」大人の強い女性像

2019/02/28 11:00 更新


 アンソニー・ヴァカレロによるサンローランが、エディ・スリマンの呪縛を振り払うがごとく、強い大人の女性像をアピールした。

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 スクエアショルダーのコートにカマーベルトのついたフォーマルパンツ、大きく張り出したショルダーラインが迫力あるフォルムを生み出す。そんなコートと合わせるのは大きな襟ぐりで女性らしさをアピールしたインナー。オブジェのように主張する大きなボウをショルダーに飾ったミニドレス、ビジュージャケットにブルマのようなパンツを合わせて、きらびやかな女性を描く。


 胸元を大きく開けたドレスやフェザーのピンヒールパンプスなど、ロリータのムードは影を潜め、しっとりとエレガントなラインを強調した。フィナーレは明滅する光の空間を歩くモデルたち。蛍光カラーのドレスやパンプスが勢ぞろいした。ぐっと大人の強い女性を描いたサンローラン。果たして、エディ・スリマン時代とは異なる新しい市場を獲得できるのか、正念場を迎えている。

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