「ユミカツラ・パリ・コレクション」18年春夏のショーがパリ・ウエスティンホテルで開催された。
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尾形光琳や伊藤若冲らの日本画家からインスピレーションを受けたコレクションを発表してきた桂由美。今年は日仏友好160周年にふさわしく「絆」をテーマに、北斎へのオマージュとその影響を受けたモネ、ゴッホらの作品から、花、自然をモチーフにした。
東西のアートのハーモニーを軽く柔らかい素材で華やかなドレスにする。数年前からコレクションに取り入れてきた友禅のテクニックが、印象派たちの花々をさらに輝かせる。
ストレートシルエットのロングドレスは、アシンメトリーなショルダーラインで変化をつけた。北斎画モチーフの波しぶきは、ボリューム感のある若々しいドレスに。
美人画のロングドレスは、浮世絵をスパンコールやフリンジで飾り、上品な華やかさをもたせた。赤富士を描いたボリュームたっぷりのドレスには、会場から拍手が贈られた。
(パリ=松井孝予通信員)