縫製の吉田元工業 創業100周年へ自社ブランド開発を加速

2023/03/30 11:00 更新


ゆったりサイズの鹿の子素材使いのほか計3型を展開

 縫製の吉田元工業(大阪市、吉田幸一社長)が自社ブランド開発を加速している。この間、応援購入サービスのマクアケで先行発売した商品を、ECや期間限定店で本格化する形を続けてきた。このほどマクアケ第5弾となる「eco(エコ)楽Tシャツ」を発売したほか、4月には自社ECサイトも立ち上げる。今秋に創業100周年を迎えるのを機に、自社ブランドをOEM(相手先ブランドによる生産)に次ぐ柱事業に育てていく。

 エコ楽Tシャツは、再生ポリエステル糸を活用、水を使わず超臨界流体状態の二酸化炭素で染色する「ゼロアクア」(スタイレム)を施した環境対応が特徴。UV(紫外線)カット・吸水速乾機能も持つ。また、肌当たりを良くするため、脇の縫い目を無くしたり、ロングTシャツは襟部分をバインダーで挟み込む仕様にするなど、縫製各所を工夫。転写タグは、鉱物由来で体の運動と休息効率を高めるといわれる「アドエルムスリー」パウダーを混ぜたプリントを使った。

 商品は素材別の3型を用意。鹿の子はゆったり感を重視したネイビー・カーキ、ベアスムースは体に心地良くフィットするサイズで白と黒を展開。ベア天じくはロングTシャツタイプで白と黒を揃える。全て税込み7800円(30日午前11時からのマクアケでは先行割引販売)に設定した。全て松山工場(YMソーイング)で生産するため、短納期生産が可能だ。

 ECはこれまでモール中心だったが、自社ECサイトを4月に開設。マクアケで展開してきた商品群のほか、「清流SHIMANTO(四万十)JAPAN」、「FundAmental(ファンダメンタル)」などの自社ブランドを中心に揃えていく。

 同時進行で百貨店などでの期間限定販売にも取り組み、近く伊予鉄高島屋ではメイドイン愛媛を切り口にした販売を行う予定だ。



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