「YMウォルツ」19年秋冬 細やかな線の表情を生かす

2019/07/04 11:00 更新


 レディスウェア「YMウォルツ」(馬渕明恵、八尋雅登)は19年秋冬、「線の情緒」をテーマに、柔らかな線を感じさせるワードローブを揃えた。

 シーズンを象徴する柄は、小さな花に囲まれた優しい表情の女性の顔。ドローイングの線を生かしたプリント柄は、生地の落ち感に深みを出し、ドレスやブラウス、パンツを着用したときの体のラインをきれいに見せる。黒地にベージュの線を使うことで大人のムードを出した。同じ柄を刺繍で表現したアイテムもある。ふっくらとした線の表情がジャケットの背中に映え、スウェットは品よく見せるなど、異なる要素のコントラストで新鮮味を出す。

 生地の特性をとらえた「シルエットとしての線の出し方」も見どころの一つ。ボルドーのストライプ生地を使ったパフスリーブのブラウスは、緩やかな袖のラインを描きつつ、スマートな女性らしさを際立たせる。メンズライクな作りのコートは、レーヨン混の先染めで緻密(ちみつ)な線を浮き立たせ、ドレープ感とともにエレガンスを引き出した。ドレス4万5000円、コート6万6000円。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事