ヤプリとリプロが提携 デジタル新サービスを開始

2019/01/29 06:29 更新


 「スマートフォンとの接点の運用・改善からデータ分析・マーケティングまで一気通貫で運用するサービスを提供」――スマートフォンアプリケーション開発ソフト「ヤプリ」を展開するヤプリ(東京、庵原保文社長)は29日、デジタルマーケティングツール「リプロ」を提供するリプロ(東京、平田祐介社長)と連携し、アプリ開発・運用マーケティングまでを支援する新サービスを開始する。プログラミング技術が不要で、導入企業側の運用を簡易にし、幅広い機能に対応する。

 新サービス名は「ヤプリ・デ・リプロ」。ヤプリはプログラミング知識が必要なく独自のモバイルアプリ開発ができる。リプロはデジタルマーケティングと客の行動・閲覧・購買データ分析・解析を得意とし、客の属性に沿ったプッシュ通知やポップアップメッセージの細かな出し分け、広告へのデータ活用ができる。初期の設定以外はエンジニアは不要で、世界約60カ国、6000企業・ブランド以上の導入実績を持つ。ヤプリはリプロとの連携でデータ分析・CRM(カスタマーリレーションマネジメント)分野を強化する。

アプリ開発・運用からマーケティングまでの一貫サービスで連携するヤプリの庵原社長(右)とリプロの平田社長

 導入企業側は、アプリの運用だけでなく、マーケティングまで、ECやマーケティング担当者だけで運用できるメリットが高まる。アプリから離脱してしまいそうなユーザーを予測・抽出する機能の活用で、販促費を抑えながら効率的なリテンション施策、また客の属性や年齢を絞ったターゲティングなども実施可能。

 現在、様々な業種でスマホを通じたデジタルコミュニケーション、顧客ごとのアプローチが求められ、企業内での運用ノウハウ構築が急がれている一方、「アプリ改善に人的投資や時間が取られ、マーケティング分野の開発ができない」といった課題を持つ企業が増えている。こうした課題を解決するため、両社が連携。顧客はプログラミングが一切不要でアプリ開発からアプリマーケティングが可能になる。 

 同サービス導入の第1弾として、オットージャパンのレディスブランド「ファビア」から開始する。 

「ヤプリ・デ・リプロ」サービス導入第1弾となるオットージャパン「ファビア」アプリ


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