八木通商は、「コロナ禍でもビジネスモデルに変更はない」(八木雄三社長)と来期(23年3月期)も欧米の有力ブランドの日本、世界での展開やインポート事業、テキスタイルの欧米向け販売などに力を注ぐ。
(高田淳史)
コロナ禍で影響を受けているのが、強みの一つである欧州生産体制。仏ヘアアクセサリー「アレクサンドル・ドゥ・パリ」(ADP)や英「マッキントッシュ」、伊バッグ「ダニエル&ボブ」の自社工場などの稼働率が新型コロナウイルスの感染状況次第で安定せず、影響が大きい。伊の協力工場など仕入れ先も「弱体化している」と設備投資資金を立て替えるなど様々な支援を行っている。「お金も手間もかかり、すぐに結果は出ないが、コロナ後に良い商品をしっかり売るには必要」と成長の土台となるバリューチェーンの維持・強化を図る。