八木通商 欧州で生地販売拡大 2年で倍増を計画

2019/08/01 06:30 更新


 八木通商は欧州での生地販売の急拡大を目指す。7月から伊・ミラノに駐在員を派遣、仏・パリではショールームを開設する。販売体制を整え、2年間で欧州向け生地販売を倍増する計画だ。

(高田淳史)

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 7月、ミラノの八木通商ヨーロッパに輸出繊維部として初めて駐在員を派遣した。八木通商ヨーロッパはブランドビジネスの拠点として活用しているが、加えてテキスタイル販売で欧州市場を攻める拠点としても位置付ける。

 伊ミラノウニカ、独ではムニック・ファブリック・スタートなど年4回、フランスではパリで年2回個展を開くなど欧州市場の開拓に力を入れてきた。「各国で顧客の数が増え、知名度が高まってきた。あとは大手中心にパイプを太くして金額を伸ばす。他にはない面白い素材の価値を認めてくれ、価格も通りやすい欧州で一気に伸ばす」と平能正弘輸出繊維部部長。

 駐在員を置くことで「顧客への訪問回数を増やしてニーズを的確につかみ、日本で生地を作り、また提案する。このサイクルがシーズン2、3回に増えることで本当に価値のある商材を提案できる」。欧州市場の軸は伊と独。仏では個展を開き、トップブランドとの取り引きが増えてきた。「独創性とスピードが求められる」と今期中(20年3月期)にパリ事務所内にショールームを開設する。

 「八木通商ならでは、日本ならではの生地が求められる。伝統・本物×ハイテクがテーマ」とオリジナル生地ブランドを立ち上げ、新しい生地を次々と開発する。「ヒートツイード」や「エアリーダッフル」では蓄熱・発熱糸と中空糸を使って軽くて温かい生地を作り、顧客からの反応は「非常に良い」。

 軸の一つのデニムは定番に加え、「目新しさが必要」と色落ちしないデニムや金糸・銀糸を使ったり、ブランドネームを入れたセルビッジ(赤耳付き)デニムなどが好評。リサイクルコットンを使ったデニムや水の使用量を大きく減らす取り組みも評価された。

 独ではブラウスやスーツ向けで撚糸を使った柔らかい素材が人気だった。「いずれも日本の産地企業と一緒に開発・生産するもの」と日本ならではの、特徴ある生地を2月に発効したEU(欧州連合)とのEPA(経済連携協定)も活用して一気に伸ばす。


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