ヤギ、西陣織と協業ブランド ミラノウニカで発表

2024/01/16 06:29 更新


環境配慮型素材による引箔風のテキスタイルをブルゾンに使用して提案

 ヤギは、西陣織工業組合と協業したファッションテキスタイルブランド「パラウェフト」を、国際素材見本市ミラノウニカ(1月30日~2月1日)で発表する。欧州ラグジュアリーブランド向けに販売する。

 土台に据えるのは、日本の伝統的なテキスタイルである京都・西陣織の帯地や金襴の技術。「AI(人工知能)などのデジタル技術を生かした新たなクリエイションや、再生ポリエステルなどのサステイナブル(持続可能な)の要素を取り入れた革新的で多様なテキスタイルを提案する」(ヤギ)。生地サンプルを約300品番用意するほか、二次製品にも落とし込む。

 糸はシルク・再生ポリエステル・ペーパーヤーンなどを複合した。ブルゾン用にはブルーを基調に、金銀の箔(はく)を重ね付けした模様をボディー部分に使う。

 ワンピースには、波頭柄とレパード柄のテキスタイルをドッキングしたデザインもある。ヤギは「西陣織はシルクを中心に、金糸・銀糸を織り交ぜた多色の複雑な絵画のように緻密(ちみつ)な織物で、唯一無二で世界に誇れるもの。デジタル技術を駆使しながら和装の域を超えて提案する」という。ファッションアパレル向けだけでなく、バッグや小物、雑貨、インテリア内装分野など幅広い分野で西陣織の可能性を広げ、地域創生に貢献したい考えだ。

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