企業の倉庫に眠るサンプル品やB品、試作品、デッドストックを在庫処分するのではない。物作りの背景や作り手の思いを生活者へ届ける。スマイルズ(東京)が運営する「パスザバトンマーケット」(PTBM)は新たな価値を創出するイベントだ。共感で商品を選ぶ消費者が増える中、流通やブランドの新しい可能性を示す。22回目となる次回は10月11、12日にコクヨ東京品川「ザ・キャンパス」で開かれる。
(村上洋一)
企業に眠る価値
PTBMは19年に実験的な取り組みとして始まった。スマイルズは09年からリユース事業「パスザバトン」に取り組んできたが、フリマアプリなどの普及により、個人同士でモノを循環させる仕組みが社会に定着した。一方で企業からは「サンプル品やB品をどう活用すればよいか」「試作品や在庫を捨てるしかない」といった相談が相次ぐようになった。
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