エンジニアドガーメンツがウォッカでコラボ(杉本佳子)

2019/07/12 17:30 更新


サントリーが10日夜、「HAKU VODKA」のプロモーションイベントをエンジニアドガーメンツとのコラボで開催した。ニューヨークのミッドタウンにあるエンジニアドガーメンツの直営店に、プレス、インフルエンサー、レストラン及びバー関係者が詰めかけ、ウォッカを楽しんだ。

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アメリカでは、日本のウイスキーが大人気だ。サントリーの「山崎」や「響」も、いまやニューヨークで見かけることは珍しくなくなっている。ビームサントリーのニューヨーク地区ラグジュアリー・ポートフォリオ・マネジャーの早川寛之氏は、「ウイスキーの次のステージとして、ウォッカとジンをアメリカで発売した」と話す。早川氏によると、アメリカで一番飲まれている蒸留酒はウォッカで、とりわけウオッカへの期待が高い。全米ではこの春発売したが、ニューヨークではそれに先駆け昨年10月に発売。すでにニューヨークだけで600軒のレストランとバーに入り、リッカーストアで小売りもされている。

 

イベントでは、エンジニアドガーメンツとコラボでつくったエプロンも披露された。エンジニアドガーメンツのデザイナーの鈴木大器氏によると、レイヤード用で定番的につくってきているエプロンを元にアレンジしたという。ウォッカは通常トウモロコシや小麦を原料としているが、HAKU VODKAは米を原料とし、竹炭でろ過している。ブランド名のHAKUも、白米の白からとった。そのため、エプロンは白地で黒をアクセントにした。通常ユニフォームで使われる防汚加工をした綿ポリエステル混のツイルで仕立て、ポケットは5個と機能的。鈴木氏は、バーテンダーが着るイメージで、長い丈とサイズ感にこだわったとか。身長163センチくらいの筆者が着けてくるぶしの上まで来る長さだから、かなり長い。

 

早川氏はコラボの相手にエンジニアドガーメンツを選んだ理由について、「ターゲット顧客が似ている。若いミレニアルズやフーディー(美食家)が多い」と説明した。エンジニアドガーメンツは時々店内でパーティーをやっているが、今回の招待客リストにエンジニアドガーメンツは関わっていない。そのため、普段同店のパーティーに来たことがなかった人たちが多く訪れることになり、エンジニアドガーメンツにとっても認知度を高めるメリットがあったと思われる。ファッションと飲食を交差させて、お互いに露出を増やす試みはもっとあっていいと思う。

イベントでは、ウォッカにトニックウォーター、ジンジャーエール、ジンジャービールを加えて出していた。ジンジャーエールを加えるとかなり口当たりがよく飲みやすいが、米ならではの甘みや本来の味を味わうならシンプルにトニックウォーターがいいかもしれない。取っ手付きのグラスを持ち帰ってよかったのも、粋な計らいだった。



89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



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