学校が夏休みに入った7月20日以降に多くの地域で梅雨明けを迎えるなど暑い日が続くなか、ワークマンで一般客向け電動ファン付きウェアが7月10日から前年同期比倍増の売り上げと好調だ。オリジナルで新たに服と電動ファン、バッテリー、収納バッグがセットで1万円以下のエントリー商品や、ゴルフ用ベストなどの新商品7型を加え、今年は一般客向けで14型と品揃えの幅を広げて新規客を獲得。進化した商品を求めるリピーターも目立ち、同社は電動ファン付きウェアで今夏、約10%増の60億円を販売する計画だ。
(河邑陽子)
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電動ファン付きウェアは、屋外作業が多い現場作業員向けの猛暑対策ウェアとして一般化。2年ほど前から一般の人にも浸透し始め、夏場のキャンプやゴルフ、スポーツ観戦、野外イベントなどで利用者が拡大。ただし2万円近くの高額な商品が多く、購入を迷う人が多いのが現状だ。
ワークウェア分野では急成長市場として注目されてきた商品ながら「作業員向けでは消費が一巡し、今年はファン付きウェア市場は2割ほど縮小するとの説もある」ため、同社は一般客向けの提案を強化。アウトドア用オリジナル「ウィンドコア」で新たに開発した1万円以下に価格を抑えた商品をはじめ、場面や用途別に品揃えを充実し、売り上げを伸ばしている。