ワークマン アンバサダーマーケティングを本格化

2019/10/25 06:30 更新


 作業服・作業用品主体の専門店チェーンのワークマンは、アンバサダーマーケティングを本格的に開始する。同社製品の熱心なファンで、SNSやユーチューブで同社の商品情報を発信している人を〝製品開発アンバサダー〟に任命し、新商品の開発に参加してもらう制度を7月に導入。今回は新たに「ネット評価連携ショップ」を作り、店内でQRコード付きPOP(店頭広告)からアンバサダーの製品情報サイトに誘導し、セルフ販売店舗で商品説明の一部をアンバサダーが肩代わりするサービスも開始する。

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 ネット評価連携ショップは、25日に開業するテラスモール松戸内のワークマンプラスを1号店とする。店内の人気商品に、ヒットの火付け役となったアンバサダーのサイトやSNSにつながるQRコード付きPOPを設置。火付け役のサイトを来店客がスマートフォンで閲覧できるようにし、購入を迷っている客の背中を押す効果を期待する。

 今後は、ネットで評判になってから3日でQRコード付きPOPを作り、全国853店で掲示できるようにする。来年2月の春夏商戦から全店舗に同POPを導入したい考えだ。

 製品開発アンバサダー制度は、ワークマンプラスの人気を受け、アウトドアやスポーツ用の機能性ウェアの開発を加速するために導入した。アウトドアやスポーツの各分野の専門家で、同社製品を愛用して自発的にネットで情報発信している20人をアンバサダーに任命。協力してもらうアンバサダーのサイトの露出を増やすため、同社のホームページや通販サイトからのリンクや紹介も行っている。

 来年9月にはアンバサダーとの協業で開発した新商品のファッションショーを行う予定。来年末までに製品開発アンバサダーを50人に増やし、販促に頼らずアンバサダーの発信で売り切る体制を作る計画だ。



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