作業服・作業用品主体の専門店チェーンのワークマンは5日、19~20年秋冬新製品発表会〝過酷ファッションショー〟を新宿の「ルミネゼロ」で開いた。
一般客向け高機能ウェアの新業態「ワークマンプラス」1号店の出店から1年経ったことを記念し、マスコミやブロガー、ユーチューバーを集め、同社初のショーを実施。ステージ上で雨や雪、風など荒天時の過酷な環境を再現し、同社製品の機能性の高さをアピールした。
(河邑陽子)
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「まだまだワークマンを知らない人、高機能・低価格の商品が揃うことを知らない一般の人は多い。作業服専門店として培った技術を使い、開発したPBの機能性の高さを目で見て実感してもらう機会を作り、マスコミやSNSを通じて発信し、一般客の来店を増やしたい」(小濱英之社長)との思いから、今回のショーを開催した。
同社は昨秋冬物のPBで、プラス業態の出店効果もあり、アウトドアやスポーツ向け中心に欠品が多く発生した点を反省。今秋冬物ではPBを前年の2.7倍、約300億円分を生産して秋冬商戦に挑む。女性の購入が増えているため、ユニセックスのSサイズを含むレディス対応のPBは今春夏の倍の70アイテムに拡充。
ショーでは女性が着られ、男性もコーディネートを楽しめる新商品の多いPBを主体に、20スタイルを提案した。
ショーの合間には、著名ブロガーと協業して新商品を開発する〝ワークマンアンバサダー制度〟を7月から導入したことを発表した。現在はバイクやキャンプ、マラソンに詳しい15人のブロガーと提携し、来秋冬に向けて新商品を開発中。来秋冬のPBでは主力商品として、50人のブロガーによる50品目以上の協業開発品を販売する計画だ。
ショーの最後には、土屋哲雄専務が登壇し、「ワークマンは消費増税後もPBの価格を据え置きます」と宣言。低価格を続けることを訴えた。