「ワークマンプラス」好調で出店加速 北海道、四国も

2019/09/05 06:30 更新


 作業服・用品の専門店チェーンのワークマンは5日、一般向け高機能ウェアの新業態「ワークマンプラス」を北海道で3店同時に開設する。プラスは昨年9月から1年間で関東以西で31店を出しており、北海道への出店は初めて。売り上げが好調なため12日には高松に出店し、四国にも店舗網を広げる。

 今月から関東中心に既存店の部分改装によるプラスへの転換も始め、9月中に一気に68店に拡大する計画だ。

(河邑陽子)

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 ワークマンの8月の売り上げは全店(843店)で前年同月比59.5%増、既存店で54.7%増だった。既存店の客数は34.2%増、客単価は15.3%増。20年3月期はワークマンプラスの出店効果で毎月、既存店も30%増ペースで推移。低温で夏物の動きが鈍かった7月は16.3%増と伸び悩んだ分、猛暑日が続いた8月は電動ファン付きの作業服や冷感機能付きウェアが活発に動いて大幅な伸びとなった。電動ファン付きウェアはカジュアルなPBを拡充し、スポーツ観戦やアウトドア用に一般客も購入して断トツの売り上げだ。

 プラスの北海道出店は、旭川市旭町に新店、札幌市北区新川と江別市大麻に既存のワークマンを全面改装した業態転換店。北海道は看板商品の防寒衣料が最も売れる地域のため、最重点地域として新業態の出店を進める。12月には小樽、来年3月には北広島、北斗・七重浜、6月までに札幌市西区と帯広にも新店を出し、1年で10店以上を出す。

 一方、四国では11日の高松市三名町を皮切りに、11月に徳島、来年1月には高知に、既存業態を全面改装してプラスを開設する。プラスの出店は、一般客の集客力が弱く、売り上げの伸びが低めの地域を優先して出店してきた。四国は4~6月で売り上げ伸び率が全国平均を10ポイント近く上回り、一般客の来店も多いため未出店だったが、要望が多いため出店を開始する。

 関東では7月に実験的に既存業態の部分改装を行ったところ、「目的買いの商品が見つけやすくなった」と好評。売り上げも、全面改装店舗と同等の伸びを示したため、今月から部分改装による新業態を増やしていく。今月は部分改装を神奈川11、東京・埼玉各6など関東中心に28店で実施する。大型モール内に出す一般客向けの新店も13日にトレッサ横浜に開設し、全面改装店も合わせ、9月は関東で26店を一気に開設する。



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