最大のメリノウール産地である豪州牧羊業界は、羊の頭数の減少、人手不足などの諸課題を抱える。課題解決への取り組みについて聞いた。
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人材難から頭数減
88年には約1億8000万頭の羊が生息していた豪州の牧羊ですが、現在は約7100万頭にまで減少しており、来年度には6800万頭にまで減少する見込みです。この現状には、異常気象による干ばつや洪水などの飼育条件の悪化に加え、従事する人々の離職が大きな要因としてあげられます。特に毛刈り師(シアラー)の離職が著しく、牧場管理、毛刈りのコスト増加がその原因です。労働力不足は頭数の減少に拍車をかけるため、我々は説得などの対応をとっています。
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