ウィゴー(東京)は3月2日、旗艦店と位置付ける古着セレクトショップ「ウィゴー」原宿竹下通り店を改装オープンする。メンズ・レディスの全商品を揃えるほか、世界中から古着を集積、コスメも充実する。「ウィゴーの最新かつ旬なコンテンツをすべて詰め込み、リアル店舗の楽しさを発信する」(園田恭輔社長)考え。若年層や外国人観光客にとっての新たな観光スポットを目指す。今期(19年2月期)の業績は好調に着地する見通し。来期は創業25周年を迎えることもあり、改装や新規出店など新たな手を積極的に打っていく。
(友森克樹)
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同店は、竹下通りの明治通り側にある複合商業施設「ソラド竹下通り」の地下1階に08年に開店した。10年以上が経ったことや、昨年6月に道路拡張工事の影響で原宿本店を閉めたことなどが改装の理由だ。原宿地区4店のうち最大となる約585平方メートルの売り場面積を生かし、全コンテンツを集めて発信拠点とする。
品揃えで目新しいのがコスメだ。以前から店内の一部に区画を設けていたが、改装を機に売り場を一新し、販売を強化する。仕入れ商品に加えて、ここ1~2年でリップクリームなどオリジナルコスメの開発・販売にも着手しており、好調に推移しているという。販売を強化し、「若年層のファーストコスメとしての立ち位置を狙う」。
菓子や玩具などユニークな土産物も豊富に揃えるほか、読者モデルや動画クリエイターなどSNSの人気者を起用したイベントも積極的に行う。
改装による波及効果で、原宿地区全体の売り上げを10%増やす計画だ。
今期は、総仕入高を前期に比べて10%削減、原宿本店を閉めた影響を受けながらも、全体売り上げは微増で着地する見通しだ。値引きを抑えたことで粗利益が増加、販売・管理費を削減したため、営業利益は大幅増となる見込み。
来期は10~20程度の新規出店を計画している。「プニュズ」業態で海外初となる店舗を香港に開設するほか、大阪に古着単独業態「ウィゴービンテージ」の新店を出す。
3月15日には自社ECもリニューアルオープンする。物流やシステム、ささげ(撮影・採寸・原稿作成)などの業務を内製化し、店舗と在庫も一元管理することで利益率が改善するとみる。
「ここ1年は新たな手を打てていなかった。来期以降はガンガン進んでいく」(園田社長)意気込みだ。