ワコール×女子美、産学連携作品

2016/08/02 06:29 更新


 ワコールと女子美術大学による産学連携プロジェクトの作品発表会が7月29日、東京・杉並の女子美術大学で開かれた。

 プロジェクトに取り組んだのは、アート・デザイン表現学科ファッションテキスタイル表現領域の4年生13人。発表会ではこのうち12人が「ジョシ‐ビジョン/新しい価値観をランジェリーブランドとして提案する」をテーマにした作品のプレゼンテーションを行った。

 学生たちは、3年生後期から約1年かけてランジェリーの歴史や素材に関する講義を受け、立体裁断、パターン縫製などを学び、ランジェリーブランドの企画・デザイン、制作につなげた。同校でのプロジェクトは4度目になるが、「今年は、コンセプトよりターゲット作りに重点を置いた」と講師を務めたワコール総合企画室広報・宣伝部制作課アーティスティックディレクターのRIBON(松村昭子)さん。学生たちはそれぞれ特色あるターゲットを見つけ、詳細なペルソナ(モデル消費者像)を描いた上で、作品作りに反映させた。

 プレゼンテーション終了後には、ワコール社員などの参加者が作品の内容やプレゼンテーションの姿勢などを総合的に評価し、投票した。最も票を集めたのは、20代女性をターゲットにした羽生菜月さんの作品「ポイ」。「伝統的な民族衣装を身近に」をテーマに、各地の民族衣装の色柄、ディテールをランジェリーに落とし込んだ。市場調査で「どの売り場に行ってもパステル調のランジェリーが並び、代わり映えしない。カラフルで着ていて楽しいデザインの提案がしたかった」という。

投票1位の羽生菜月さんと作品



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