レディスブランド「ヴゼット」(鈴木忠之、田辺瑞紀)は19年秋冬から、新ブランド「ミズキ.T」をスタートする。デザイナーの一人である田辺が、レースを生かしたブラウスやドレスなど得意なもの、好きなものを自由に作る。
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ヴゼットの創業は96年。ブランドイメージが定着し、店頭で求められることを考えて、最近は作るものに自ら制約を加えてきたという。そんな「呪縛」を解いて、新しい〝顔〟のあるブランドにする。田辺が女性ならではの目線で、女性が1年中ほしい肌見せや透け感のある薄物アイテムに特に力を入れる。
来春早々にお披露目予定の新ブランドに先駆けて、19年春夏のヴセットはそこにつながる考え方でデザインした。組み合わせを提案するのでなく、一つひとつの完成度を追求したという。ローブコートの丈は長く、ドレスは裏なし、いつも人気のツイードジャケットには揃いのスカートをつけない。こうしたい、という形をストレートに表現している。
エスニックなすとんとしたブラウス、膝丈のパンツなどトレンドを感じるアイテムもある。プリントものはオリジナルで手描きしたようなゆがんだチェックとパネル柄を作った。ゆるいシルエットのブラウスやリゾートムードの長い丈のドレス、パンツなどがある。