「最近はそんな学生も居ますね」。服飾専門学校の教員と話していて、時代が変わったのを実感した。学生が在学中から自身のブランドで活動し、「そんなに?」と思うぐらい受注・販売していることだ。
以前から、在学中に自身で服作りやブランド活動をする学生はもちろんいた。そして同じように活動をする仲間と合同展などで販路を開拓していた。だが、現在はSNSやECが身近な存在になり、自身のブランドを直接売り込む機会が大きく広がった。
ネットの普及によって、便利で可能性に富んだ世の中にはなった。だが一方で、学生たちが今も昔も求めているものはある。業界プロとの接点だ。自分たちが作った製品を、プロがどう評価するのか。このリアルな学びこそが学生にとっては貴重な経験だと思う。昨年も「こうした機会が欲しい」と専門学校生有志が立ち上げたイベントが大阪で初開催された。
かつてはこうした動きに中小を含め多くの企業が参画していた。時代が変わっても人材は業界全体で育てていくものだ。学生たちのイベントの動向に注目していきたい。
(畔)
