「エールを東急百貨店に、感謝を西武渋谷店に」――渋谷を拠点とした両百貨店が9月1日から、共同キャンペーンを実施している。9月30日に閉店する西武渋谷店の呼び掛けに東急百貨店が応じた取り組みだ。キービジュアルを制作し、「渋谷の街を愛してくださったお客様へ感謝を届けるとともに、未来へ向けたエールを発信する」という。
渋谷は「100年に1度の大改革」という大規模開発が進行中だ。1日の乗降客は約290万人で、新宿に次ぐ国内第2位のターミナルであり、訪日外国人の訪問率1位の人気の観光拠点でもある。エンターテインメント、クリエイティブな街として人が集うカルチャー発信地の存在感を高める。
旧東急百貨店本店跡地の大型複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(仮称)」が25年3月に着工(完成予定は29年度)したのに次いで、渋谷スクランブルスクエアの2期である中央棟・西棟なども工事がスタートした。他のディベロッパーの開発も相次ぐ。
両百貨店の協業は「58年の歴史の締めくくりにあたり、『ライバル』ではなく、『ともに渋谷をつくってきた仲間』として、互いへの感謝と敬意を表現した」(そごう・西武)という。大規模開発が続くが、大人と若者、大型店と個店が共存する渋谷の魅力は、街と人の多様性にあることに変わりない。
