出張で上海へ行った際、市内のある百貨店を訪れた。地下鉄内は昼過ぎでも混雑していたが、店内にはほとんど人がいなかった。地下1階から5階まで見て回ったが、各フロアに1、2人いればいい方。どうして人がいないのか現地の人に尋ねると、「中国では買い物をほぼネットで済ませてしまう」とのこと。確かにネット販売が発達した中国でなら、わざわざ店頭に出向くのは手間だ。
帰国した翌日、母に連れられて阪神梅田本店へ行った。
休日だったこともあり、店内は人でいっぱい。母のお目当ては玉木新雌の期間限定店。通販でも購入できると伝えたが「せっかく良い物を買うのだから、店員さんと相談したり実際に商品を触ったりして気に入ったものを買いたい」と話す。確かに通販は手間がかからない分、配達されるまで実物を見られない。直接見て選びたいという母の意見は納得できる。
ネット販売などの利便性重視と、誰から買うかなどの買い物体験重視。買い物への意識の違いは、国によっても異なるのかもしれない。
(果)