久々にマラソン大会に出場し、なんとか完走できた。結果はさておき、こういうイベントに参加すると必ずといっていいほど記念品としてTシャツがもらえる。
私はもらったTシャツをほぼ着用していない。いい思い出だけど、着たいと思える物がほぼない。でも物を捨てられない性分。袋に入ったままたくさん保管している。部屋を整理すると、再会してしまうTシャツを見るたびにモヤモヤする。
そんな人たちの共感を得られそうな取り組みがある。ピエクレックスという企業が、ポリ乳酸(PLA)の生分解性を生かし、繊維製品の循環インフラを構築しようとしている。同社のPLAベースの繊維を使った製品は、不用になれば堆肥(たいひ)として利用できるのだ。
イベントの記念品を同社の繊維を使った製品に変えようと、この取り組みに関心を持つ自治体が増えてきたという。課題はコストだが、大きなイベントなら生産枚数は万単位だし、採用する自治体が増えればコストも抑えられる。モヤモヤを解消する選択肢の一つとして、この取り組みの広がりに期待したい。
(嗣)