ベトナムでPB製造を担うイオントップバリュベトナムは、地場の工場に成長ストーリーを提示して取引先を組織している。
イオンベトナムのGMS(総合小売業)への納入で取引が開始されたとすると、5年ほど後にはイオングループの東南アジアの店に広がる。15年経てば、日本も含めたグループ全てのGMSに納入するようになる。こういうストーリーで、事業規模は当初の75倍にもなろうというものだ。
「ベトナムの会社を大きくする」(塩谷雄一郎社長)ことが、根付くことにつながるのは間違いない。限られた店舗数のベトナム国内だけでなく、各国に広がるグループの店舗網を活用しようというわけだ。
もちろん、それぞれに異なるニーズがあり、各国のグループ会社にオリジナルを作る動きはあるから話は単純ではなさそうだが、グループの機能を生かす取り組みではある。
この成長ストーリーに乗っている企業の有無を尋ねると、「衣料品では3社」とのこと。成果を待ちたい。
(光)