《視点》隠れたニーズ

2024/05/31 06:23 更新


 白湯(さゆ)が手放せない。お腹が弱くなってから、冷たいジュースやカフェインの入った飲み物が苦手になってしまった。

 大手ファストフードチェーンが今年、ホットティーの販売終了を発表したところ、「白湯が飲めなくなる」と悲鳴が上がった。そこではカップに入った白湯とティーバッグを別々で提供するため、白湯を目当てにホットティーを注文する人も多かった。「なくさないで」という声が殺到したという。

 「どうして白湯なんかにお金を出すの」と言われたことがある。その人にとって、白湯は価値あるものに含まれていない。ただ、白湯にお金を出す人は一定数存在する。

 最近は若い世代を中心に、冷え改善や美容目的などで飲む人たちが増えているらしい。コンビニエンスストアでも販売されている。隠れたニーズは自分にとっての「当たり前」や「普通」を疑うことで見つかるかもしれない。

 その後、ホットティーはすぐに販売再開された。大変お世話になっている。

(坂)



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