最近、ライセンス供与先を探す動きが増えていると聞く。ブランド力があり、管理が徹底しているブランドでないと売り上げにつながらないため、メーカーが安易にライセンスに頼らなくなっていることが背景にある。
ある雑貨企画卸での取材でも「ライセンサーからのオファーが増えている。供与先がなかなか見つからないようだ。ライセンスブランドを慎重に決めないと後で非常に苦労することになるという経験がある」とのことだった。
特に服飾雑貨はライセンスブランドへの依存度が高かった。消費者も商品の質、価格に対する見方がシビアになっており、ライセンス料の負担の大きいブランドは収益性や競争力の面で厳しくなっているのが実情だ。
かといって自社ブランドを育てるのは大変で時間がかかる。ライセンスブランドは絞り込む流れにはあるが、売り上げ確保の面からライセンスブランドの選択はより入念に進めていくことになりそうだ。
(武)