先日、ファッションビジネス企業を対象にSDGs(持続可能な開発目標)についてのアンケートを行った。SDGsを進める上での課題を聞いたところ、「社内での取り組みへの温度差」が「費用がかかる」と並んで最多となった。
費用面の課題は資金力さえあればカバーできるかもしれないが、取り組みへの温度差はそう簡単には解決できない。
ある企業は柔軟な労働環境を整えることで、17の目標の一つである「働きがいも経済成長も」の達成に力を入れている。育児時短や介護による在宅勤務を認め、働きやすい職場づくりを進めている。
ここで忘れてはならないのが、業務をフォローする社員がそこに存在するということ。「会社がそのフォローしている社員を適正に評価することでお互い気持ち良く働ける」という。
企業は人の集まりである。フォローする側もされる側も経営者も、互いに支え合い、認め合える環境を整備することが、社内の温度差をなくし、SDGs達成につながるように思う。
(森)