上場廃止や前年同期比約20%の減収…。コロナ禍で急成長してきたキャンプ、ゴルフ業界ではこの間、リーディング企業・ブランドの衝撃的なニュースが相次いだ。
これらをブームの終息を絡めて捉えた読者も多かったのではないだろうか。
しかし、業界を取材していると少し違った風景が見えてくる。確かに用品販売に一時期の勢いはないが、キャンプやゴルフ自体のアクティビティーは衰えていない。キャンプ場の予約は依然取りづらいし、ゴルフ練習場もにぎわいが続く。
一方で客層には変化が見られる。キャンプならファミリー層の比率が減り、ソロ(単独)比率が上昇。ゴルフは20、30代は減ったものの、60代の参加が活発化しているという。
表面的な現象に捉われていると、こうした質的変化を見逃し、ビジネスチャンスを逃しかねない。需要のベースとなる部分に目を向け、製品の適正な仕入れに臨みたい。
(潤)