取材でVR(仮想現実)試着を体験した。初挑戦だったが、想像以上の臨場感だった。専用のゴーグルを装着し、コントローラーを操作するとアバターが店舗を歩き回り、商品を手に取ったり試着することができる。必死に操作していると、数分で画面酔いしてしまった。
取材で出会ったある方は「コロナがきっかけでハマった」と話す。休日は時間を忘れてVR世界に没入することもあるらしい。「友人に会ったりイベントに行くのに、VRもリアルも変わらない感覚」だという。
一般的にVRイベントやゲームの参加者は10~20代の男性が多いが、女性のアバターを選択してプレーしている人が結構いる。実際にVRの店舗では女性服が売れているらしい。最近は「アバター姿でおしゃれしたい」という声も高まっているそうだ。
現実世界の買い物と違って、「似合わない」「着る場所がない」などと考えずに、デザインを直感で選んだり、派手な色や柄、リアルでは絶対選ばないスタイルに挑戦することもできる。
アバター専用のファッションブランドもあるらしいが、リアルで商売をするブランドもVR市場に出店し、イベントや商品を販売するようになった。普段は店を訪れない若年層に向けた認知度向上や新規客獲得につながるかもしれない。
(相)