《視点》キンプリをみながら

2023/03/03 06:23 更新


 映画やドラマはエンドロールもだいご味。たくさんの人や企業が関わって作っていることを実感するし、それをまとめあげる制作者へのリスペクトも深まる。ファッション業界だと「衣装協力」のクレジットをチェックする人が多いのでは。

 TBS系で放映中の火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』は、そういう意味でも気になる作品。広瀬すずとKing&Prince(キンプリ)の永瀬廉がメインキャストの男女の青春ラブストーリー。広瀬が演じる「空豆」は田舎から上京してファッションに目覚め、デザイナーを目指すという役どころだ。

 回を重ねるごとにファッション描写が増え、エンドクレジットの「美術協力」にはスタイレム瀧定大阪や清原、フジックス、JUKIなど、服作りを支える企業のロゴがずらり。その中に繊研新聞の名前もある。各社のアイテムがどのシーンで使われていたのかを振り返りながら、今後どんな企業が協力するのか想像も膨らむ。

 ただ、このドラマのエンディングは、キンプリの曲とその振り付けをアレンジした出演者たちの〝夕暮れダンス〟が話題。目も手も耳もそっちに忙しく、クレジットを同時に追うのはまあまあ大変だ。

(藤)



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