コロナ下でも密を避けたレジャーとして人気となっているキャンプやゴルフ。最近、こうした分野で人気のあるカリスマショップを何件か取材したところ、「実はEC売上高の方が実店舗よりも多い」という話を連続して聞いた。
実店舗は遠方からも来店があるほどの人気ショップで、店頭で様々なイベントなども実施して、ファンを獲得している。これと同時に、インスタグラムなどで情報発信して自社ECで販売するケースが多いという。
コロナ禍によりECの重要性は飛躍的に高まったが、それにしてもECの浸透ぶりに驚く。確かにECでは扱い商品や場所、時間の制約が少なく、ファンが付いてくれば店舗よりも売りやすく、経費も抑えられる。
しかし、こうしたコアなファンを集める人気ショップになるのは容易ではない。通常ではないこだわりの商品構成や目利きによる濃い提案が常に必要になる。ECが伸びているからといって、簡単にまねできるものではない。近年はメーカーや製造業もECへの関心を高めているが、オーナーやスタッフのセンスも必要で、人的問題も含めて簡単ではなさそうだ。
(茂)