密を避けたレジャーとして人気となっているゴルフ。ゴルフ業界は長年、若者のゴルフ離れや既存ゴルファーの高齢化などから低迷し、価格競争も激しくなっていたが、コロナ禍で状況が一変した。
昨年は4月から緊急事態宣言による店舗休業もあり落ち込んだが、6月からコロナ対策給付金でクラブを買う人が増えて回復傾向となった。暑い夏場はこれまで閑散期だったが、市場全体が活性化し、「コロナバブル」の様相も。
若者や女性で新たにゴルフを始める人も増え、初心者向けクラブ・セットがよく売れた。富裕層も海外旅行ができないので、ゴルフに行く人が増え、これまで離れていたゴルファー層の復活も見られた。
ゴルフ場では初心者ゴルファーが増えたため、「マナー違反」も増えたという。そのため、ゴルフ専門店では初心者向けサイトや冊子を作ったところもある。ゴルフは〝紳士のスポーツ〟と呼ばれ、色々な決め事があるが、ゴルフ市場の底上げのためにも初心者ゴルファーを温かく見守ってほしいものだ。
(茂)