《視点》今のサービス、アリですか?

2020/12/16 06:23 更新


 「これアリだな」「いやー、ナシでしょ」と気付く体験がある。久々の帰省のついでの小旅行で、感心したのは、宿泊ホテルの風呂だった。大浴場形態でなく、1フロアに8室の個室風呂が設けられていた。ゆったりできる期待を裏切られたし、なぜこのスタイルといぶかしんだのだが、入浴してから「ウイルス感染防止対策か」と気付いた。

 個室でも自宅風呂より2倍は広く清潔。造作もユニットバスより断然いい。湯船は4人が入れる広さで、子連れ家族には安心だろう。数日後に「いまサウナでも個室タイプが増設されている」と雑談で聞いた。温浴サービス形態がかなり速く変わっていると実感した。

 一方「まだこんな状態?」と驚いたのが、JRでのICカード非対応。名古屋駅でICカードに入金して乗り込んだのだが、途中車内で「これ以降の駅にはカード読み取り機がないので」と現金払い。2度ほど西日本をまたいだ際には「切符で乗って下さい」。現金要らずのタッチ・アンド・ゴーに慣れた者としては面倒だし、全国につながる鉄道で、別会社をまたぐと途端に不便なのも客目線じゃない。

 せめてスムーズな電車体験をかなえてほしいと思うし、今後人が集まるサービス機関や店舗には、決済サービスの改善は必須だと感じた。

(疋)



この記事に関連する記事