《視点》「+J」と副資材

2020/11/27 06:23 更新


 この秋、大きく盛り上がったユニクロの「+J」。発売前には記者の取材先からも「休みを取って買いに行く」「当日はECにかじりつく」という声が多く聞かれ、アパレル業界の人も心待ちにしていたようだ。

 発売後のSNSも活発だった。早朝から旗艦店に並んでいる姿をインスタグラムのストーリーにアップしている人や、比較的行列が少なそうな穴場のショップをツイッターで予想する人、開店後のごったがえしている店内の写真を投稿する人…。発売日の昼から夜にかけては、戦利品の画像や動画が続々とアップされていた。

 面白いなと思ったのが、購入商品の画像を投稿しているほとんどの人が、「+J」のブランドタグと商品をセットで撮影していたこと。商品よりもブランドタグを目立たせたり、ブランドタグやショッパー、ECで届く場合の特別仕様のボックスのみをアップする人も多かった。

 今の消費者にとってはインスタグラムにどんな画像を投稿できるのかという点も大きな購買価値になる。ブランドタグなどの副資材や梱包(こんぽう)材は、大きな熱狂を生むための一つのパーツなのだと実感した。

(藤)



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