「最近のクラウドファンディング(CF)サイトは商売気が出てきている」とある経営者が教えてくれた。
オール・オア・ナッシング型よりも手数料が確実にCFサイトに入るオールイン型を勧めてきたり、目標金額を低く設定し、すぐにサクセスできるようにして購入をあおったり。リリース直後は知人、友人に「サクラ」として支援や応募購入してもらい「火種」を作ることを助言するケースも聞いた。
CFの役割の一つは見たことのない新しい物、社会に貢献できるプロジェクトや体験を提供することだと思う。だからこそ、人とお金が集まる。そこにあるのは「ワクワク」や「共感」である。
それを忘れてしまうとただの物販サイトに成り下がり、掲載されるのは感動も驚きもない、ありふれた商品になるだろう。CFサイトを見ると、既にそうなりかけているように見えなくもない。
せっかく日本に根付いてきたCFである。ここで陳腐化させてしまうのはもったいない。
(森)