《視点》CFの陳腐化

2020/10/08 06:23 更新


 「最近のクラウドファンディング(CF)サイトは商売気が出てきている」とある経営者が教えてくれた。

 オール・オア・ナッシング型よりも手数料が確実にCFサイトに入るオールイン型を勧めてきたり、目標金額を低く設定し、すぐにサクセスできるようにして購入をあおったり。リリース直後は知人、友人に「サクラ」として支援や応募購入してもらい「火種」を作ることを助言するケースも聞いた。

 CFの役割の一つは見たことのない新しい物、社会に貢献できるプロジェクトや体験を提供することだと思う。だからこそ、人とお金が集まる。そこにあるのは「ワクワク」や「共感」である。

 それを忘れてしまうとただの物販サイトに成り下がり、掲載されるのは感動も驚きもない、ありふれた商品になるだろう。CFサイトを見ると、既にそうなりかけているように見えなくもない。

 せっかく日本に根付いてきたCFである。ここで陳腐化させてしまうのはもったいない。

(森)



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