《視点》慣れてきたニューノーマル

2020/08/25 06:23 更新


 ウィズコロナやニューノーマルなどの言葉が出回って久しいが、確かにもう新しい生活にも慣れてきた感がある。商業施設や百貨店では、入館時の体温検査や手の消毒が当たり前のように行われている。少し前までは違和感を覚えていたビニールのシートやアクリルパーテーションは、もはや日常になじんでしまった。フードコートも当たり前のように席数を減らし、向かい合わせでは座れないようになどの対策がされている。

 最も変わったと思うことは、接客業でマスクを着けられることだ。少し前までなら表情が見えなくなるなど接客業でマスクは避けられていた。客も「マスクを着けて接客するなんて失礼だ」という人もいた。それが今ではすっかり普通の風景だ。むしろマスクを着けていないといけない真逆の状況だ。

 販売スタッフの方たちは、マスクで表情が読みづらい代わりに目で笑う練習をしたり、表情が見えるフェイスガードを使ったりなどマスクに合わせたオペレーションもできている。

 常識や慣習はいとも簡単に変化する。ニューノーマルも、もうすでにノーマルになっているのかもしれない。

(海)



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