《視点》意外に市場はまだある

2020/08/20 06:23 更新


 スポーツメーカーのユニフォーム商品といえば、プロスポーツの背番号の入った試合用ウェアを思い浮かべる。プロだけでなく、部活動や同好会でもお揃いのユニフォームを着ているチームは多い。ユニフォームはチームの一体感を高め、個々の責任感も強くするといわれる。

 最近、スポーツメーカーで話題となっているのが、建設・土木業や運輸業、サービス業など、いわゆるワーキングユニフォームだ。医療・介護分野ではユニフォームメーカーに自社ブランドをライセンス供与しているスポーツメーカーが多いが、ワーキング分野は自社で販路を開拓している。

 ユニフォームでもスポーツ用とワーキング用では違うが、体の動きを想定したウェア設計や機能性などスポーツ用品開発のノウハウを活用しやすく、商品的に親和性がある。

 国内スポーツ市場が少子高齢化や参加人口の減少で縮小傾向にある中、ある大手スポーツメーカーの社長は「意外なところに市場があった」と明かす。企業ユニフォームは元々ユニフォームメーカーが独占していた分野だが、スポーツメーカーは新たな成長分野として注目している。

(茂)



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