《視点》変わる暮らし

2020/07/16 06:23 更新


 移動自粛が解除されて以降、普段大阪にいることもあり、西日本を中心にいくつかの産地企業を回った。やはり状況は厳しく、稼働や売り上げが約半減という産地企業も少なくないが、そうした中でも動いている商品はあるという。

 例えば、ちょっとしたランチョンマットやテーブルクロス。家庭での食事が増えたことで、写真をSNSにアップする際に少しでも背景を見栄え良くしたいというニーズがあるそうだ。家ナカ需要という意味では、エプロンを新たに作ったアパレルもあり、パジャマ向けの生地販売が好調という声も聞かれた。この間、多くの産地企業がマスク生産に乗り出し、よく売れたという話も聞くが、それはやはり生活に必要なものだったからだろう。

 テレワークの広がりなど「新しい生活様式」で人々の暮らしが変わる昨今。家での仕事に適するよりリラックスしたものや、ビデオ会議映えする発色など、求められる服も変わってくるかもしれない。そこには新しいビジネスのヒントが隠れているはずだ。

(騎)



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