6月、営業自粛明けの店舗で買ったのは、いずれも花柄のシャツとワンピース。カラフルで、ぱっと目をひく明るさにひかれた。そういえばネットでは、今さらながらだがスポーツサンダルを注文した。
ステイホーム中、ベーシックカラーのゆるカジュアルばかり着ていたせいか、自然の美しさや開放感を感じられるものを求めていたのかも、と思う。
そう言えば、かつて紛争など社会不安が起きた時、コレクションでは鮮やかなフラワープリントがトレンドとなったことがあった。その色や明るさが、暗い心に光を差し込み、平和の象徴としても採用されていたかと記憶する。
全世界的に感染症が蔓延(まんえん)するかつてない状況下において、ファッションにできることはなんだろうとの答えの一つのヒントが、そこにはあるのかもしれない。
一方、4歳の娘からは最近、ビニールプールとカブトムシをリクエストされた。近所の市民プールは営業停止中。クワガタも採れる母の実家は、東京の感染者増でちょっと帰省をペンディングしている状況だ。それぞれの癒やしを求め、予定外の出費がかさみそうな今日この頃である。
(維)