《視点》中国の重要性

2020/03/10 06:23 更新


 新型コロナウイルスの影響が服飾副資材企業の中国事業に広がっている。各社の現地拠点は交代勤務や短縮営業などで再開しているものの、その多くが現地生産・物流の遅れから派生する問題で頭を抱える。

 裏地など付属を総合的に供給する卸は「資材が揃っても、縫製工場に表地が届いていないため、納入を止められている」とこぼす。ハンガーを扱うメーカーは「2、3月は出荷できず売り上げが落ち込む」と現地法人の資金繰りにも気を遣い、「納入先からの入金も不安だ」という。

 ASEAN(東南アジア諸国連合)や日本からの代替品手配も始まっているが、資材の原材料を中国に依存する国も多く、本格的な動きになりきれていない。また、代替品はスペックや価格の折り合いが難しく、「簡単には進まない」そうだ。

 アパレル生産の東南アジアシフトは、今回の事態でさらに加速するとみられる。しかし、品質や納期、コストの面から「中国の機能はほかに振り替えようがない」とする声が資材企業に広がっており、ダメージの大きさの一方で中国オペレーションの重要性が再認識されている。

(阿)



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