今年の夏、東京では韓国ブランドの催しが目立っている。単独ブランドの展示会はもちろん、合同展、大型路面店のオープンなどが続いている。日本に軸足を置いたビジネスが一気に始まった印象だ。
7月末に開かれたのは韓国ブランドを中心に集めた合同展プロジェクト「ミーコア」。韓国のショールームと、日本のプレスとセールスが組んでスタートした。急ぎ決まったということだったが、さすがの行動力。ファッション関係者を大勢呼び、日本市場とのマッチングを確かめていた。
原宿に今月オープンした「アーダーエラー」の直営店は独自の空間が魅力だ。エントランスには妖精が眠る植物の巨大オブジェが飾られ、ファンタジックな世界に誘われる。2階には原宿店オリジナルのキャラクターが大きく鎮座。試着室もしゃれていてデザインが全て違う。
アイキャッチな要素を散りばめているため、店内をくまなく見て回りたくなる。おのずと商品も見るので購買につながるというわけだ。
プレビューでは韓国から来日したPRらが、ぐっと目を見て丁寧に説明をしてくれた。言語の壁があるにもかかわらず、伝えようとする力がすごい。スピーディーな行動力、他にはない独自性、人を引き付けるポジティブなムード。韓国が得意とするエンターテインメントの力に通じる。学ぶべきところは多い。