少子化を背景に、建設業や販売・サービス業はじめ多くの業界が人手不足に直面し、人材の確保に悩んでいる。労働力人口の減少が主戦場の市場縮小に直結するのがユニフォーム業界。今後、国内市場は縮小すると見て、アジアなど海外での販売に挑戦する企業も出てきた。
「サービス業向けユニフォームの国内市場は縮小はしない」と話すのは、あるユニフォームメーカーの部長。サービス業では、学生や主婦に加え、高齢者や外国人のアルバイトやパート従業員が増加している。「日本人と体形や服の着方、生活習慣が違う外国人特有のニーズがあり、これに対応した商品やサービスの拡充が今の課題」という。
「サイズやパターンの対応のほか、食品関連の調理や接客、販売では衛生管理徹底のため、制服を支給や貸与ではなくレンタルにし、洗濯は雇用側が責任を持つなど工夫がいるはず。市場や需要の変化に対応し、常に新しい提案ができれば、売り上げは確保できる」と語っていた。
販路拡大など外に目を向けるだけでなく、足元を見つめ直し、変化に対応した提案ができているか再検証してみるといいのでは。
(陽)