今年2回目のソウルに訪問した。帰国して「大丈夫だったの?」と聞かれることしばしばだが、3日間で反日感情に出くわしたことは全くなかった。飲食店で日本ビールが出なくなったようだが、むしろ焼酎と混ぜて飲むにはちょうどいい具合に開発された韓国新興ビールが注目されていると聞くと、現実をどう生かすかが肝心だと感じる。
ある韓国人経営者も「一般の人に反日感情はない」ときっぱり言う。ただ、日本に行き、写真をSNSで上げると追及される。その「言い訳が面倒なので日本に行かない」そうだ。
韓国の景気は「良くも悪くもなく、価格の高低で二極化している」という。高級レストランは予約が取りづらく、こうした店はインスタ映えするメニュー、店内なのだそうだ。
日本に行かない理由に「インスタ映えする場所自体が非常に少ないから」との指摘もくれた。「来てもらうためには、どんどんインスタグラムで画像を上げたくなる環境を作る」ことだ。どんな逆風であれ、ぜひ来たい、見せたいと思わせる演出があれば、どんな言い訳もいらない。
(疋)