《視点》モバイル決済

2019/12/03 06:23 更新


 先月からスマートフォンでのモバイル決済サービスを使うことが非常に増えた。これまではアプリを入れていても余り使わなかったが、QRコード決済を導入した店が増えたこともあり、昼食時などでも使うようになった。やはり国が始めた「キャッシュレス・消費者還元事業」でポイントが返ってくるため、同じ支払いならモバイル決済やカードを使おうという気になる。

 最初は少し戸惑ったが、一度使うと小銭を数えずに使えて、便利だと思った。使い方を覚えれば高齢者の人たちにも便利なのではないか。しかし、便利な半面、機器やシステムのトラブル、データ漏洩(ろうえい)、特定企業による情報集中といった懸念はある。使い勝手はいいが、本当に大丈夫だろうかという不安は付きまとう。さらに政府では来年にマイナンバーカードを利用したポイント制度を検討しているという。

 一方、ポイント還元の増加で予算不足になる可能性も指摘されている。増税して還元して予算不足になるなら、元々増税しなくても良かったのではないかとも思える。

(茂)



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