《視点》他業種が同業に

2019/08/14 06:23 更新


 来年は日本の靴産業誕生から150周年という。佐野藩(佐倉藩の支藩)士だった西村勝三が明治3年に製靴工場を創業したのが始まりとしている。日本の靴は足袋産業を継承する流れもあり、多様な産業の発展過程がある。

 同じくかばん、バッグも多様な流れがある。日本のかばん産業は胴乱や鎧櫃(よろいびつ)などの運搬用容器の産業から変遷してきたのが主流ということだ。一方、ハンドバッグは産業としては袋物の流れだそうだ。巾着袋など和装用入れ物や財布などで、現在のハンドバッグ、財布の業界につながっているようだ。ただ、比較的新しい企業にとってはそんなルーツは関係ない。スポーツ、アウトドアなど多様な業種からバッグ類を出しているが、同じマーケットで競う場面も多く、業界が違うと傍観してはいられない。

 特にメンズバッグではリュックがビジネス用途まで席巻し、スポーツバッグ、メッセンジャーバッグなどのブランドやアウトドアブランドまでもがビジネスバッグに参入し、混戦状態になっている。生活や市場の変化が業種や業容を変える。他業種がいつでも同業になりうるわけで、視野を広く持っておくことが必要だとつくづく思う。

(武)


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